旅と大学
大学に行きながら旅をする。
大学を休んで旅をする。
大学を辞めて旅をする。
18~22歳の若者は世界に憧れを抱き、旅の衝動に駆られる。
その中の多くが大学生だ。
旅と大学、それは共存させるべきか?
はたまたどちらかに絞るべきなのか?
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人は何故旅に出るのだろうか。
すべての旅人に共通する理由は、
『自分の目で見に行きたいから』
だろう。
その中で、多くの学びがある。
「旅に出て人生が変わった」とよく耳にするが、
旅で何かを学んだから、過去に知り得なかった事柄を肌で感じ・学んだから、人生を変えることができたのだろう。
学びが人生を変える
日本の高校生の多くは大学へと進学する。
その理由は何なのだろう。
大学で何を学び、何に活かすのだろうか。
いや、その答えは後回しでいい。
何を目的として大学に行くのだろうか?
旅と大学には共通点がある。
・学びがある・学ぶものがある
(旅でいったら〝人生学〟と言えるものだろう)
・人と触れ合える
・教えてくれる人・環境がある
etc...
そして共通して言えることは、
学ぼうとしないと学べない
ということだ。
今の若者は全体的に学ぶ意識が弱いのかもしれない。
(自分も若者であり、本気で勉強している人よりも意識は低く、尚且統計をとっていないのでこの言葉は適していないかもしれないが、、)
・旅を思い出として終わらせる者
=過去として終わらせる者
(部類的には〝旅行〟に近いと思うが)
これを大学で当てはめると、
・ただただ大学に通う者
と同義になると思う。
何を目的として旅に出るのだろうか?
大学や就職に限らずありとあらゆる事柄で当てはまる。
もちろん旅にもだ。
目的は何なのか?
何故するのか?
ただ、旅に関してはそれがハッキリしている。
→「行きたいから」
己の好奇心を満たすため、
そしてすべての人が持っているであろう欲望
『体験欲』(勝手に名づけているだけ)を満たすためだろう。
では大学はどうだろうか?
人によって違うが、何故大学に通うのか?
〝何をするか〟よりも〝何故するか〟
「大学で○○をした!」
「大学で○○を学んだ!」
これらの重要性は二の次だと思う。
その前に、「○○だから~~した」という理由の部分があるはずだ。
これが、行動の核だ。
この理由の部分の方が、実は行動よりも大事なのではないか?
『理由は意識』
その意識によって学ぶものが変わってくる。
さらに言うと、同じ事柄でも学びが変わってくる。
「○○をしました。」
→「何故したのですか?」
「わかりません。」
これでは行動が意味を成しにくい。
「周りがするからしました。」
こちらも同様だろう。
もちろん大学で学べることは多くある。
大学でしか学べないこともあり、人生において勉強はとても大事だ。
ただ今問題にしているのは、
〝Why? 〟の部分だ。
それをハッキリさせた上で通っているのかどうか。
旅もそうだが、好奇心を満たすだけだと思い出で終わる。
それでもいいなら良いが、大学を次に繋げるように、旅を次に繋げられるか。
大学は〝Why?〟がハッキリしていないが繋げやすい。
旅は〝Why?〟がハッキリしているが繋げようとしない。
在学?休学?退学?
旅したい大学生の話に移行するが、
旅をするために
・在学したまま長期休暇を利用するか
・休学して半年~1年単位で旅するか
・退学して自由な期間で旅をするか
これで悩んでいる学生もいると思う。
これに関しては、各々の旅と大学の比率次第だと思う。
大学>旅
大学=旅
大学<旅
自分の中でどれなのか。
「大学でもっと学びたい!でも旅がしたい!」
という人には長期休暇での旅が合うだろうし、
「大学にも通いたいが思うままに旅をしたい!」
という人には休学が合うだろう。
「大学に通う意味がわからなく、自由に旅をしたい!」
そんな人は退学を視野にいれてもいいかもしれない。
(中退に関しては今後の人生を大きく左右する出来事なので、軽はずみではなく慎重に考えるべきだが)
正解はないが、ひとつ言えるのは、
選んだ道は自分にとって100%最良の選択であること
精神論になるが、決めたことをウダウダ言うよりも上記のことを信じて動くほうが、人生が好転していく可能性が高いだろう。
やはり共通して大事なものは、
1.Why? 何故するか?
2.What? 何をするか?
3.How? どのようにするか?
この順序で、自分の中でハッキリさせることが、
旅や大学、その他すべてと上手く付き合っていく秘訣なのだろう。