旅は性格を良くする!?
旅人と話す機会があり、たまに感じる人はいるだろうか?
「話しやすい」「怒らない」「否定しない」「魅力がある」など
自分が旅した後で性格が良くなったと感じる人もいるだろうか。
個人的に、何故こう感じてくるのか、を分析してみた。
(注:必ずしも全旅人に当てはまることではなく、自分の周りの人達を見た結果思ったことであり、旅をしなくても素晴らしい性格の人がいるのも旅人でも余り誇ることのできない人がいるのも承知済み)
1.経験が豊富
まず第一に、旅人の多くは普通の人よりも経験が豊富だ。ニューヨークで100万人と年越しをしたり、カンボジアでスラム街を生で見たり、ヨーロッパでスリにあったり、と引き出し(ネタ)がたくさんある。伝聞と体験では話す仕草や伝え方、感情の入り方が変わり、体験の方がより面白みと魅力が増す。そもそも旅人は自分の話をするのが好きだし、相手の話を聞くのも好きになりやすいから、話してても面白く、しっかり聞いてくれるのだ。
2.許容範囲が広い
例えば、国内の駅の切符売り場で 横入りをされたとする。普通だったらイラッとするだろう。しかし中国の駅構内で横入りなんて普通にされる。自分も上海で1回切符を買おうと並んだ結果5人以上には横入りされたものだが、それを体験したならば(良い悪いは別として)たかが1回横入りされてもそんなにうるさくは言わない。
経験がその人の許容範囲を決める。旅人の経験値からすれば、日本で怒る些細なことにもはや怒る理由もないのだ。「気にすることでもない」そうやって自分を抑制できる。イタリアで1時間以上電車を待たされ、iPhoneやパソコンがスリに遭い、東南アジアでぼったくられる、などを経験したら日常に起こる大概のことは取るに足らない出来事になる。
3.柔軟性がある
旅をすると国内外で人と関わることが多くなる。そして旅人は経験から知っていることが一つある。
<人はみな違って当たり前>ということだ。旅の仕方も持ち物も期間も費用も性格も感情もすべて違う。同じ人なんて誰一人としていない。それを肌で体験してるから、相手の意見を否定することなく受け入れることができる。受け入れた上で自分の意見を主張できるから、その分吸収率も高くて成長しやすい。生き方も思考も柔軟性があるということは間違いなく強みだ。
4.前向きな性格
旅人の多くは失敗をたくさんしてきている。上記に書いたようにスリにあったり、ぼったくられたり、意思疎通がうまくできなかったりと、それらを経験した上で旅を続けられる秘訣は前向きに考えるという行為の賜物だろう。
「こんなことがあるならもう旅はしない」ではなく、「こんなこともあるんだ。良い経験ができた!」と考えることにより、さらに旅を楽しむことができる。
ハプニングを歓迎できる性格になるから、必然的に前向きになるんだろう。
じゃあ後ろ向きな性格の人は旅を続けられないのか、といったらそんなこともない。ネガティブだった子がある程度旅をしたら前向きに変わっていた、なんてよくあることだからだ。
5.本能・感覚に従いエネルギッシュ
いきなりだが、基本的に旅は自己満足だ。誰かのために、ではなく自分のために旅をする人が大半なのは共通認識であると思う。しかし、全く悪いことではない。むしろ良いことだ。《行きたいから行く》自分の本能に従い行動している内はとてもエネルギーに満ちている。旅中も自分の感覚に従って行動するのでそのエネルギーは保たれたままだ。
だから旅中は凄く楽しそうであり、充実しているのだ。
他にもいくつかあるだろうが、上記が当てはまる旅人は(旅をしない人よりも)多いと個人的に思う。かく言う自分も旅により性格が良くなったと(主観的に)思ってはいるが、そこの判断は周りの人達に任せるとしよう。笑
旅は<性格を良くする理由>をいくつも含んでる。それを自分に取り入れるかどうかは本人次第だが、取り入れることをオススメする。